翌日、僕はあゆみに電話をしようかどうしようか悩んでいた。今迄の僕には無いいい悩みだ。
僕は心を躍らせながら携帯電話ばかり見ていた。
こんなことならメールアドレスも聞いておけばよかった。
メールだったら簡単に出来るのに・・・。
仕事中そんな事ばかり考えていた。
何をしてるんだかと思いながらも、
電話がかかってくる事を期待していた。
結局、自分が電話をかけてしまうんだなとも思った。
やがて仕事も終わり電話をかけようかどうしようか悩みながら家路をたどっていた。
その時、僕の携帯電話が鳴った。
僕は、慌てて携帯電話を見た。
相手は、あゆみからだ。
僕は、願いがかなったかのような感じがした。
うれしさを隠しながら「はい。」と電話に出た。
「良太君?」と電話の向うのあゆみは問いかけた。
「そうだよ。」と僕の声のトーンは少し上がった。
「昨日は着てくれてありがとね。」
「楽しかったよ。」とあゆみが言った。
「こっちこそありうがとう楽しい時間を。」と僕は紳士なふりをして言った。
「これからまめに電話しても良い?」とあゆみが意外な事を問いかけた。
(以外ではないのかも・・・)
などと思いながらも「いいよ。」と僕は答えた。
「僕からもかけて良い?」と僕は聞き返した。
「良いよ。」とあゆみは答えた。
「それじゃね。私、今から仕事だから。バイバイ。」とあゆみが言った。
名残惜しいが「頑張ってね。バイバイ。」と僕はあゆみに答えた。
電話を切った後、僕は舞い上がってしまっていた。
あゆみが彼女のような感じもしていた。
あゆみの事も知らないのによくもそんな事を考えられるのか・・・。
けれど、今は自分の事しか考えていなっかた。
自分がいいようになることしか・・・。
こんな時は、いいように解釈するんだな?
など、考える事も無かった。
はっきり言ってかなり馬鹿だったのかもしれない。
そんな出会いが僕を深みへとはめていく事になろうとは僕は知る由も無かった。
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