
僕は、その足で繁華街に向かった。
今日の憂さを晴らすためだ。
某有名な牛丼屋で、素早く腹ごしらえをし、
キャバクラを探した。(僕が唯一女の子と話が出来る場所だ。)
しばらく歩いていると『Neo CLUB Stay.』と言う看板を見つけた。
僕は、そこに入ることにした。
お店の下まで行くと、夜の業界ではボーイと呼ばれる呼び込みがいた。
「キャバクラいかがですか?」と少し恐持てなボーイが声をかけてきた。
「・・・。」(入るのは入るけど入りずらい。)
「うちは、かわいい娘つけますよ。」と間髪いれずに突っ込んできた。
「・・・。」(そんなこと聞いて無し。)
「飲み放題で、女の子のドリンク無料。」とボーイはお店のシステムを話し始めた。
「さぁどうぞ!!」
僕は、ボーイに言われるがままに、店内に入っていった。
店内は、薄暗く怪しい光に包まれていた。
僕は、そのまま店内の奥の方にある席に案内された。
(一人で来ないほうが良かったんじゃないか?)
(まぁ、誘ってくれるような人がいるわけでも無いんだが・・・。)
少しすると、ボーイに連れられて女の子がやってきた。
代わる代わる女の子が15分置きぐらいでやってきて、
「名前は?」・「お仕事は?」など社交辞令的な質問に答える連続だった。
僕が、気に入るような女性はいない。
あまり楽しめず、少し嫌気がさしていた。
最後の女の子がボーイに連れられてやってきた。
「失礼します。」(別に失礼じゃないんですけど・・・。)
(なんか重たい感じの娘だな。外見とは裏腹に。)
「はじめましてあゆみです。」と名刺を渡された。
「あなたのお名前は?」(社交辞令の連続で無言になりそうな僕がいた。)
僕は、気を取り直し、
「良太です。」小声で言った。
「良太君かぁ・・・。」(彼女が少し止まったような気がした。)
「僕の名前に何かあった?」とあゆみに問いかけた。
「・・・。」(あゆみが無言で少しうつむいている。)
「いい名前だなぁと思って。」(笑顔で答えていた。)
「そうなんだ。」(聞きたいことを言い出せない僕がいる。)
「・・・。」
「・・・。」
「良太君はどんなお仕事してるの?」(彼女が沈黙を破った。)
さっきのことを気にしないように、
「僕は、パソコン関係の仕事です。」と答えた。
「まぁいたって平凡なサラリーマンです。」と付け加えた。
「平凡ていいよね。」とあゆみが答えた。
(平凡に嫌気がさしている僕にっとっては気のいい話ではない。)
「平凡の何がいいの?」とあゆみに問いかけた。
「なにも無いのが幸せかもって・・・。」(何かあったのかな?)
「良太君にとっての幸せって何ですか?」とあゆみが上目使いで問いかけた。
「大好きになれる彼女がいて、楽しく過ごせることかなぁ。」(そういえば、そんな事考えたこと無いな?)
「そっか。」とあゆみが呟いた。
僕は、勇気を出して聞いてみた。
「どうしたの?」
「なんでもないよ。」とあゆみが言った。
間髪をいれず、
「スイマセン。お客様。」とボーイが割り込んできた。
「お時間になりますが?いかがなさいましょう?」(タイミングが悪い。)
(僕はパチスロに負けて、あまりお金を持っていなかったので。)
「チェックしてください。」と僕は、ボーイに頼んだ。
あゆみから電話番号も聞かずに気になりながらも、僕は店を後にした。
To Be Continue
画像提供:繁華街
人気blogランキングへ